第7回女性鍼灸師フォーラム学習会
『不妊と鍼灸治療』
日本鍼灸マッサージ新聞 02.7.10 


 6月30日、女性鍼灸師フォーラムによる第7回学習会が、神奈川県の横浜市健康福祉総合センターで開催された。女性鍼灸師フォーラムは、女性の健康増進や予防に東洋医学が有用であることを広め、一般の人に鍼灸マッサージをもっと身近に感じてもらえるよう活動している。

 『不妊と鍼灸治療』をテーマとした今回の講師は、不妊症に対する鍼灸治療で妊娠率を向上させている明生鍼灸院院長の鈴木裕明氏。鍼灸で不妊治療をするためには最低でも半年は必要という鈴木氏は、ドクターショッピング(次々と医者を代えること)をしがちな不妊患者の心をつかむには初診が重要であり、東西両医学の治療法を把握した上での的確な説明がポイントになると述べた。さらに、病院で検査をしながら鍼灸を受けるのが、理想的な不妊治療であると付け加えた。
 鈴木氏は不妊の原因などの西洋医学的な捉え方を解説した後、学会でも発表された竹内病院トヨタ不妊センターとの共同研究
紹介。難治性不妊症(結婚5年、不妊専門医療機関で2年治療)の患者31人に高度生殖医療と鍼灸を併用した結果、14人が妊娠に至った症例などを示し、鍼灸で患者のストレス・不定愁訴を軽減させることが、妊娠につながるのではないかと推考した。また、不妊症基本穴(関元、中極、大赫、血海、三陰交、腎兪、次膠)に対症療法的選穴を加える標治法など、明生鍼灸院で行われている治療についても説明した。
 不妊治療に取り組む参加者からの多数の質問に答える中で、鈴木氏は「開業鍼灸師は難しい症状を一人で抱え込まない方がいい」と提言。

 
 女性鍼灸師フォーラムでも「手をつなごう!女性鍼灸師」と呼び掛けている。同フォーラムは、患者さんにしっかりインフォームドコンセントができる医学的知識を十分に身につけ、女性の悩みや思いに共感できる医療者を目指し、女性が安心して鍼灸治療が受けられる医療体制を築くために活動中。女性鍼灸マッサージ師同士の情報交換や交流を図るための学習会や会報発行などに、一人でも多くの女性鍼灸師が参加することを願っている。

 
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