第6回 2002年4月
   「骨粗鬆症と鍼灸治療」

女性鍼灸師フォーラムが『骨粗鬆症』をテーマに学習会
筑波技術短期大学助教授・坂井友実
日本鍼灸マッサージ新聞 02.5.10 
 女性や高齢者がなりやすい骨粗鬆症。患者は全国で1千万人ともいわれ、寝たきりや痴呆につながるケースも少なくない。主要症状は腰背部痛で、鍼灸による疼痛管理が患者のQOL向上に役立つと期待されている。去る4月21日、女性鍼灸師フォーラムが『骨粗鬆症』をテーマに学習会を開催した。
 女性鍼灸師フォーラムは、女性の心身の健康管理に東洋医学が寄与できることを一般にも紹介しながら、女性鍼灸マッサージ師同士の情報交換や交流を図るため、平成11年から活動を開始。学習会や会報発行を行っている。
 今回で6回目を迎える学習会は、フォーラムよこはま(神奈川県横浜市)で開かれ、筑波技術短期大学助教授・坂井友実氏が『骨粗鬆症と鍼灸治療』と題して講演した。
 女性の身体は更年期になると急激に変化し、特に閉経後2年で骨塩量の減少が速まり、椎体の圧迫骨折から脊柱変形、そして腰背部痛が生じやすくなる。また、脊柱起立筋の筋力低下による腰痛性間欠跛行や、急性期には皮膚の知覚過敏といった症状もみられる。鍼灸治療では疼痛緩和と転倒防止のための腰部可動域拡大を目的に,疼痛局所、圧痛部、椎間関節部、皮膚の知覚過敏点を調べるスキンロールテストの陽性部位に置鍼か雀啄術を行うと、実技を交えて指導した。
 さらに坂井氏は、過度なダイエットや若年時の運動不足は骨塩の経対量を減らし閉経後に骨折しやすくするとして、「運動や食生活指導が重要」と述べた。
 妊娠・出産を含め女性特有の症状は様々。女性でなければ分からない悩みも多く、臨床の場での女性鍼灸師の活躍が望まれる。

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