第15回女性鍼灸師フォーラム学習会
 【日 時】2006年5月28日(日)
テーマ「産科の鍼灸治療における安全性とインフォームド・コンセント」
形井秀一先生:(筑波技術大学保健科学部保健学科鍼灸学専攻教授)

女性鍼灸師フォーラム第15回学習会
日本鍼灸マッサージ新聞 06.6.10.
一度は悩むべき問題「鍼灸は安全か?」
 女性鍼灸師フォーラム第15回学習会が5月28日、神奈川県横浜市のかながわ県民サポートセンターで開催された。今回は筑波技術大学の形井秀一教授を講師に、『産婦人科領域の安全性』と越してE B A(evidence based acupuncture)における産婦人科鍼灸の効果と安全性について講演を行った。
 講演のはじめに形井教授は、「組織損傷が前提の鍼灸治療は果たして安全なのか? という疑問は、一度は悩んでおかなければならない問題だ」と、鍼灸を学ぶ人が安全性に疑問を持ちしっかりと考えることの重要性を指摘。産婦人科鍼灸の安全性については、教科書では「受胎3カ月以内、分娩前3カ月以内」が鍼灸施術の禁忌とされているが、逆子治療の改善率は初診が妊娠33週までなら良好であること、骨盤位に対する灸治療では改善率が鍼灸治療をしない場合と比べて有意に高くなること、また、重篤な有害事象の報告はないことなどを挙げ、鍼灸が有効かつ安全であることを解説した。さらに、つわりのある583例の妊婦への鍼治療では、先天異常発生率も通常の出産での発生率と同じ程度で安全であると報告されていると述べた。ただし、妊娠初期の強刺激による流産の可能性はないとはいえず、適切で無理のない治療を考えていかなければならないとした。
 最後に形井教授は産婦人科鍼灸で気を付けることとして▽腹部・胸部の深刺しは避ける、▽強刺激はしない、▽患者が不安になる言動は避ける、▽長時間の仰臥位は避ける、▽側臥位での治療法も採用する、を挙げ、「技術的なことを含め、慎重に、乱暴でない、部位を選んだ鍼をすれば、鍼灸は危なくない」と締めくくつた。
 学習会午後は横浜市民防災センターで普通救命講習を受講した。参加者は心肺蘇生法やAEDの取り扱い方法など、応急措置の正しい知識と技術を学んだ。

第15回学習会が行われました。
報告します。

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